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- 日記2017年10月30日 太陽の光と夜の闇
気候変動や環境破壊など、自然の秩序が乱されることは生き物や植物にとって死活問題です。
環境に合わせてバランスを取りながら生き残っていく力が植物にはあると言われますが、生育に絶対に必要な存在があることをしみじみと感じる出来事が2つありました。
一つ目は今年の田んぼツアーに参加された家族のお母さまの話しです。
ツアーで持ち帰った野菜苗を自宅の庭で育ててみたところ、庭の目の前にある公園の大きな木が太陽を遮ってしまい、8月になっても実が全くならずにいました。
それが8月中旬になってから公園整備があったおかげで、太陽の光が庭に入るようになり、その途端に実がなり始めました。
「いきなりピーマンがポコポコなりだし、ナスも1個収穫できました!!子供達が太陽って大事だねー、と感激しておりました!
植物にとって、日当たりがこんなに大事なんですね。人間にとっても同じだと思います。2週間くらい雨続きだった時は気分も落ち込みました。太陽ってすごいですね。」
育ててみてわかることがたくさんあり、子供たちにとっても貴重な体験になったそうです。
そして、二つ目の出来事。
今年は学生達と学内でバケツ稲を育てましたが、なぜか米が実らず、収穫できませんでした。
8月までは稲は緑色の葉を大きく伸ばして順調に育っていましたが、出穂の時期がきても開花はなく、原因を探すために稲の一部を切り取って、プロ農家さんに見てもらいました。
「これほど大きく育った稲なのに穂がつかないのは何かその周りの環境が影響したのではないか」と言われて、問題はどこなのか調べてみると思いもよらないことがわかりました。
バケツ稲を置いていた場所は防犯のために夜中も電灯で照らされていた場所だとその時になってわかりました。
それを農家さんに伝えると「原因はそれで間違いない。自然の中では起きないような環境があると稲は育たない」と言われました。
稲のことを考えずに育てる場所を選んだのが失敗でした。
さらに植物は成長のために夜露にあたることも大事だと知り、太陽と夜の大切さをしみじみと感じました。
「稲の作り方だけを知ってもうまい米はできない。毎年、天候が違うのでそれに合わせて稲の欲しがっているものをわかることが大切だ」
「米作り65年と言っても、米は年に1回しか作れない。だからまだ65回しか作っていない」と農家さんは言われます。
何十年に渡って継続する忍耐と努力の賜物から紡ぎ出される言葉には長年の経験と自信と誇りがあります。
足元にも及ばないのは承知の上でも、赤ちゃんの足を一歩踏み出したかのごとく、来年は収獲する!という強い気持ちをこの体験が生み出してくれました。