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日記2017年8月16日 8月15日は何の日?
「8月15日は何の日?」という質問に答えられない若者が増えたというニュースがありました。
私は若かりし頃、学校で戦争のことを学んでも、実感もなければ、興味もなく、 親も戦争体験の話を多くする家庭でもなかったので、この大きな戦争のことは
歴史の一つとして記憶の中に留まっていました。
戦争の悲惨な実態が心の中に響いてきたのは、恥ずかしながら30歳も過ぎてからです。
広島を初めて訪問し、原爆ドームと平和記念資料館に行きました。
見学を終えて、路面電車に乗り、賑やかな広島市内を一人歩きながら、 あの時の街がここまで復活できたことや戦争の理不尽に耐えてきた人たちの強さを感じて、
怒りと悲しみに震える思いがこみ上げて、涙が流れました。
数年後、鹿児島の知覧特攻平和会館、広島江田島の海上自衛隊内にある教育参考館、 そして沖縄のひめゆり平和記念資料館にも行きました。
20才にも満たない幼い日本人がどんな気持ちで戦争に巻き込まれ、 家族を思って亡くなって逝ったのかを知りました。
ようやく私の中に決して忘れることのできない戦争が刻み込まれました。
この戦争では230万の人が戦死した中で、その半分の人は飢餓や栄養失調で亡くなっています。
その時から72年経った今、日本ではまだ食べられる食品を大量に廃棄するようになりました。
日本の平和を願って戦争で亡くなった人たち、そして、あの戦争を生き抜いてきた人たちには見せられない現状です。
手を付けずに廃棄したもの、調理で過剰に除去したもの、食べ残しを合わせると生ごみ全体の中でそれらは4割を占めています。
賞味期限前に捨てられるものは3割もあり、期間後2週間以内でも3割が手を付けずに廃棄されています。
食品ロスは日本ばかりでなく、世界でも起こっている問題です。
その対策のために国連では2030年に向けた国連の行動計画「SDGs」を作り、 食料廃棄を半減させることを重要課題としました。
戦争から食品ロスへと話が飛んでしまいましたが、平和があってこそ、おいしく食べられます。
そして、共食することが人を人らしくさせます。
終戦記念日はこれからもずっと大切な日です。