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日記2015年12月28日 20年来の冷え性の悩み

 

今年もあと少しですが、寒さはこれから本番になります。
冷え性の方にとって、冬は大敵のつらい季節で、
寒さ対策にいろいろと気を使っていると思いますが、そんな方に、参考になるようなお話しを一つ紹介します。

 

長年冷え性に悩まされ、何度か食事のアドバイスをしてきた女性に久しぶりにお会いした時のことです。
「大ニュース、大ニュース!」と言われるので、一体、何があったのか聞いて見ると、『冷え症が治った』と言うのです。

彼女は夏でも手足が冷たく、冬になると足にカイロを10枚貼りつけ、夜寝る時は電気毛布がないと寒くて寝られないほどの冷え性でした。

 

何をして、そのように劇的に良くなったのかを聞いて見ると「ごはんをたくさん食べるようにしたから!」という意外な答え。

最初に彼女の食事を聞いた時には「ごはんはよく食べている」と言われていたので、その答えに納得できないでいると、
「ごはんは食べてはいたけれど、量はそれほど食べていなかった」
「特に夜は炭水化物を取りたくないので、軽い麺類ですましていた」とのこと。

 

それが仕事の都合で、生活スタイルが変わったのをきっかけに、夜にご飯を炊いて、しっかり食べるようになってから、身体が温かくなって、
お風呂に入って、すぐに眠るようにすると、寒さも感じないで、ぐっすり眠られるようになったそうです。

 

彼女は今まで、冷え性を治すために、食生活を変え、産直野菜の宅配便を利用して料理したり、体を温める生姜やとうがらしなどを活用したりと努力をしてきました。
それでも改善できなかったのは、根本的に熱を作る炭水化物の量が少なかったようです。

 

彼女の体型は小柄でとてもやせています。

炭水化物は太ると思っていたそうですが、今では夜にコンビニのおむすび3個くらい食べても(いままでそんなに食べたことはなかった)
1kgしか体重は増えていないそうです。

 

「これで治ってしまったなんて・・・20年以上も悩み続けた時間をかえして!」と叫ぶように言っていました。

 

栄養士が食事指導をする中で、相手が実際にどのような食事をしているか、その真実の姿を知ることは一筋縄ではいきませんが、

普段の食事について、なにをどのくらい食べているかは、本人でさえも気づいていないことがあります。

 

何を食べてどうなるのか?

自分の体の声が聞こえるようになれば、何が必要か、何が必要ではないか、自ら気がつくきっかけになります。

ダイエットのために食べる量を減らす人は大事な食べ物さえも減らす傾向があり、女性は特に、それが体の冷えにもつながることが多いです。

 

食べ物は薬ではありませんので、すぐに効果は出ませんが、まずは必要な食べ物を知り、食べる量を見直すことは身体の変化の近道となるかもしれません。