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- 日記2018年4月24日 美しく奇想天外な人体の神秘
桜が終わり、今度はつつじの花が楽しめる季節になりました。
今年の春は気温が高めなので、いつもより一足早く花たちを楽しめます。
先日、上野公園の桜の名所近くにある国立科学博物館で開催している「人体」特別展をみてきました。
体の中の神秘な働きと、ここまで人体を解明してきた科学の力に感銘を受けながら、まだまだ分からないところが多い人体の謎の深さを実感しました。
今回は本物の人の臓器が展示されていたので驚きましたが、ちゃんと閲覧注意の確認を促してから、そのブースに入るようになっていました。
この展示を見て、また思い出すのが50年前に作られたアメリカのSF映画「ミクロの決死圏」。
この映画の内容をざっくり説明すると、ある重要人物の命を助けるために5人の人間がミクロのサイズまで小さくなり、注射針から生きた人体の血管に入り込み、脳にある腫瘍を治療する物語です。
血管の中を猛スピードで流れる赤血球やミクロ人間を異物とみなして襲いかかってくる白血球。
美しく奇想天外な体の中を進みます。
そして、制限時間の60分を過ぎると元の体に戻ってしまうので最後はどこから脱出するのか、ハラハラして、スリルいっぱいの映画でした。
「人体」特別展には体内美術館と称して、細胞の美しい顕微鏡画像がたくさんありました。
ミクロの決死圏の原題は「Fantastic Voyage」ですが、最新の情報で人体の中を旅する映画にまたリメイクしてくれたら思います。
そして、会場には幼児や小学生を連れた親子も多くいました。
「これが骨?」と5歳くらいの女の子が不思議そうにしげしげと見ている姿もあれば、ちょっと怖くなってしまったのか「もう帰ろうよ~」と言っている子供もいました。
小さい子に体の仕組みを伝えるのは難しいですが食べたものがうんこになって出てくるのはわかっています。
食べ物が体の中でどのようになるかを5歳児向けに話すとすればこんな感じでしょうか。
「体には口からお尻まで食べ物が通る道があります。それは1本の長いホースのようにつながっています。
口から入った食べ物は歯でよく噛むと小さくなって、それをゴックンして飲み込んだら、その長いホース(まずは食道)の中を通って、体の奥に入っていきます(胃の中へ)。
そして体の中をぐるぐると回りながら(小腸の長さはなんと6m!)、食べ物はどんどん小さくなり、目に見えなくなるくらいまで小さくなると、栄養というものに変わります。
栄養になると、体のいろいろな所に行けるようになります(小腸で吸収が始まる)。
栄養は血が流れている細い血管という所に入ることができるようになって、今度は血管の中をぐるぐる回りながら体のすみずみまで運ばれます。
こうして体中に栄養が届くようになると、体はグングンと力が出てきて、また元気いっぱいになります。
残った食べ物(消化できないもの)や体の中でいらないものがうんことなって、体から出ていきます。」
これでうまく伝わるといいですがどうでしょうか?
子どもは食べものの流れがなんとなくわかると、体の中に興味を持つかもしれません。
目に見えない体の働きを説明するのは難しいですが、
自分の体の中に入った食べ物が今、どのあたりにいるか考えるだけでも想像力が広がります。
子供たちの受け止め方は大人が思っている以上に現実的であったり、ファンタジーであったりします。