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日記2013年12月17日 男子はだし好き

すでにご存知の方も多いと思いますが、和食が無形文化遺産に登録され、
オリンピックが東京に決まったことに引き続いて、嬉しいニュースとなりました。
和食とは何か?と言えば、だしの文化をもとに、一汁三菜の食事スタイルが代表的な姿です。
だしについては、昆布とかつお節でだしを引くのは時間がかかるとか、
面倒とか、お金がかかるとか・・・とにかく、大変ですよ。・・・という気持ちもわかります。
でも、だしを引いて作ったみそ汁を飲めば、そのおいしさは他には代えがたいもので、
身体にスーっとしみこみ、お代わりを何杯でもできてしまうほど、特別感たっぷりの味になり、
手間をかけた分の味が、ちゃーんと返ってくるのです。
だしの種類を変えたみそ汁の飲み比べをしてみると、
若い世代で、普段、みそ汁を飲まなくても、「にぼしだし」のみそ汁のおいしさはとても好まれます。
今月は毎年恒例で行っているイクメン講座の講師を引き受けています。
1歳~2歳の子供を持つお父さん向けの料理教室ですが、今回のテーマはだし。
関東風のお雑煮を昆布とかつお節からだしを引いて、すまし仕立てに作ります。
イクメンの皆様たちが作っただしの味はどうだったかな?と思って、様子を伺うと、
無言のうなづき、ステキな笑顔♪ たまに、驚きの声
「全然違いますね」「こんなにおいしいものとは知りませんでした」とのコメントも頂き、
子どもから大人まで、やっぱり男子はだしが好き!
イクメン講座では最後にこんな話をしました。
日本のだしは外国のだしと比べれば、とっても簡単に短時間で出来上がります。
フランス料理のフォンや中国料理のタン(湯)などは肉や骨を5時間以上もかけて煮だし、さらに
浮いた油をすくう作業が欠かせないのに比べ、昆布やかつおだしは30分もあれば、
油が浮かないおいしいだしになります。
それができるのは、昆布もかつお節も製造工程で長い時間をかけて寝かせたり、
カビ付け作業をして熟成させたものが使えるからです・・・・・
イクメンの皆様とはお雑煮のほかにもおせち2品を作りました。
子ども達がお父さんの味を喜んでくれるといいな~