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- 日記2013年6月19日 未知の味
沖縄は梅雨が明けて、東京もこの不安定な梅雨空が過ぎたら、本格的な夏です
暑さに弱い私は、毎年この頃になると、どうやって暑い夏を過ごそうかと真剣に考えます。
夏は仕事を全て休んで、東京を脱出して、さわやかな高原の風を感じる中で過ごすのが理想ですが、
現実にはなかなかなりません。
気を取り直して、即刻実現できることは、疲れた首や頭を冷やす暑さ対策グッズ売り場に行って、
お気に入りを選んで、楽しむくらいかな~
さて、先日、テレビのバラエティー番組で「シュールストレミング」を食べているシーンを見ました。
この食べ物は知る人ぞ知る食べ物だと思いますが、世界の奇食珍食の一つです。
シュールストレミングとはスウェーデンで作られるニシンを発酵させた缶詰で、世界で一番臭く、
地獄の缶詰とも言われています。
その臭いがどれほどのものかというと、発酵学者の小泉武夫先生曰く、
「玉ねぎが腐った臭いを強力にして、ぎんなんを踏みつぶした臭いに、ウンチの臭いを3倍くらい
振りかけた臭い」
なんとも衝撃的な食べ物ですが、普通はこの言葉を聞いただけで、食べたいという気にはならない
と思います。
私も絶対に食べたくない、食べられないと思いました。
しかしながら、食育を学ぶ中で、この名を何度か聞く機会があったので、シュールストレミングのことを
調べてみると、以下のようなことが分かりました。
①これは正真正銘のスウェーデンのバイキングの伝統的な食べ物。
②寒い地方で効率よく栄養を取るために必然的に作られた発酵食品。
③ストックホルムでは毎年8月に「シュールストレミング祭り」を行っていて、
世界中からこれを食べに集まってくる。
④食べ方は小さく切ってパンにはさんで食べるのがおいしい
未知の食べ物だったシュールストレミングについて調べて、よく理解することで、恐怖心は
だんだん薄れてきて、それは魚の缶詰と考えれば、ちゃんとした食べ物なわけで、
それだったらちょっとくらいは食べてみたいな~という気になってきたのですから、
私も怖いもの知らずでしょうか?さては、親譲りの好奇心か?^0^
そんな、シュールストレミングに思いを巡らせているうちに、ふっと違うことが思い浮かびました。
味覚を発達させていく段階の幼児にとって、初めて食べる食べ物はとっても多く、
ピーマンでも、ひじきでも、シュールストレミングのようにどれもが未知のものと言えます。
食べ物への警戒心がでてくる4~5歳くらいの子にとって、
食べる前にマイナス情報を知ることは、その時点で食べず嫌いになる可能性は大きいです。
それなのに、大人は子どもがどれほど不安に思っているかをちょっと軽く考えてしまうことが
あるのではないか?
大事なことは、未知のものに対する警戒心を解き、安心してから食べること。
これを忘れてはいけないなと思いました。
そして、初めて食べる食べ物については、くれぐれも新鮮な素材と質の良いものを選び、
食べ方は一番安心できる定番の食べ方で、そして年齢にあった味付けや食感も大事。
好き嫌いができるのは、味だけではなく、感情の支配も大きいということですが、
経験を重ね、知識を得ることで、感情的に受け入れ体制が整えば、大人になっても苦手なものを
克服できる可能性は大きいです。
好きなものが増えることで、食や人との交流の世界は広がります。
シュールストレミングが食べられたら、ジョニーディップとお友達になれるかも♪
・・・また変な好奇心が出てきましたが、パイレーツとバイキングは違いましたねっ^^;