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日記2014年12月16日 料理ができるようになるためには

「お子様が一人で作れるようになってほしい料理はありますか?」

 

この質問を食育教室に参加された保護者の方(100名)に行いました。

チャーハン、シチュー、オムライス、ぎょうざ、おでん、ラーメン、サンドイッチ、サラダなどが出ましたが、これらはほとんど少数派です。

 

一番多かったのはどんな料理だと思います?

 

それは「みそ汁」でした。

 

みそ汁を食べない、作らないという話は巷ではよく聞いていて、味噌の販売量も年々減っているご時世です。その中で、この結果は嬉しい答え。

 

2位にはカレーライス、3位はごはんを炊く、でした。

確かに、この3つがしっかりとできると、かなり安心です。

 

カレーは具材の応用がきいて、基本的な野菜や肉を使う以外に、シーフードカレー、豆カレー・・・。(実は私は豆カレー派♪)
肉じゃがや筑前煮も余ったら、カレーに変身!できますし、おせち料理も飽きると、余った海産物をカレーにするなど、いろいろな荒業ができて、カレーってすごい包容力のある料理です。

 

カレー粉(ウコン)は認知症予防に効果があると臨床研究でも報告されていますので、世代が高くてもカレーは食事の友。

 

そして、ごはんの炊き方を知ることも、大事なこと。
炊飯器での炊き方を覚えた後は、鍋で炊く方法も知っているといざとなった時に安心で、実際に、震災時に小学生が家庭科で習った「鍋での炊飯方法」を知っていたことが大変役に立ったという報告がありました。

 

4位にはおむすび、5位には玉子焼きと煮物、そして6位には焼き魚となり、和食がほとんどを占めていました。

 

教室を長年行ってきて、気づくのが「子供は和食が好き」という事です。

 

特に野菜については、サラダにするよりも和え物やお浸しの方が残さずに食べます。
サラダでお代わりするという子はあまりいません。
そして、味噌汁やお吸い物もたくさんお代わりします。

 

料理が1人でできるようになるためにはどうしたらいいでしょうか。

 

まず、子どもが料理に興味を持つ時期は、意外と早くにやってきます。
2歳くらいからしたがる子もいます。
教室では3歳児から参加できる教室がありますが、3歳児でもできることがたくさんあります。
5歳前後になると手の力もしっかりして、やりたい気持ちも強く、包丁で切ることが上手にできます。
米研ぎもできますし、みそ汁の煮干しだしも上手にすくえるようになります。

小学生になると細かく切ったり、炒めることもでき、大体の調理をすることができます。

 

料理はやりたい気持ちがなければ、無理にさせることはできなく、やりたい時期もずっと続くわけではありません。

その時期を逃すと、一気に気持ちが下がって、無関心になることもあります。

チャンスを逃すと料理をしたいと思う気持ちが今度はいつ訪れるかわかりません。

ですから、その気持ちがある時に始めることが大事です。

 

・・・と言いながらも、
子どもと料理をすると時間が3倍くらいかかるのは目に見えています。(最初は)
とても台所には入れられない!という思いもあるでしょう。(きっと)

 

料理はとても難しいことと子供も思っています。
だからこそ、難しいことができるようになった時の喜びは大きく、出来た時、そこには自信に満ちた顔が現れます。

ちぎる、かきまぜる、こねる、丸める、お米を研ぐ、計る、切る・・・まかせてできることはいろいろあります。
ここで大事なのが、まかせると言うこと。
あれやこれと、口や手を大人が横から出すと、その気がなくなります。

 

料理をする時間をコツコツ作ることで、やる気は持続し、いつかは「これはあなたにおまかせ!」となる日が来ることと思います。
そうすれば、3倍も時間がかかったのが半分になるかも。

実際に、小学生に成長してから、「料理作りの強力なパートナーになった」との報告を頂きます。
そんな時、「やったね!」とお母さんと一緒に、私も喜んでいます^^