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日記2015年9月10日 家計調査から見る日本の食卓

毎年、総務省から発表されているデータに「家計調査」があります。

このデータは全国9000世帯の家計の収入、支出、貯蓄、負債を調査し、景気動向や物価指数などの基礎資料としているものです。

 

今や、長寿番組となりそうなくらいに人気番組の日本テレビ「秘密のケンミンSHOW」でも、このデータを利用して県民ランキングなどを行っています。

 

さて、家計調査の食品購入金額の変遷を見ると食生活の変化がよくわかります。

 

今年6月に2014年度の家計調査が発表されました。

 

いつも一番最初に見るのは米の購入額ですが、この金額がまた下がり、二人以上世帯の1年間の米の購入額は25108円でした。

 

米の購入額のピークは1985年の75302円ですから、その1/3まで減ってしまいました。

1980年代の食事は、日本型食生活として一番理想とされる食事です。

その中で主食となる米の役割は大きい存在でした。

 

米の購入額が減った代わりに何が増えたかを見てみました。

 

パンだったのでしょうか?

パンは米の購入額を抜き29210円です。その内訳は、食パンの購入額は以前より変わらず一定ですが、 菓子パン類が年々増えています。

それでは、肉はどうでしょうか?

戦後からは大きく増えましたが、1985年と比べるとそれほど増えていません。

魚はどうでしょうか?

これは毎年、悲しいくらい低下の一途です。(さかなくんも悲しいだろうなぁ・・)

 

大きく増えたものはやっぱりこれ!

外食、調理済食品、そしてお菓子。

家庭で作る食事から外で買う食事(お菓子食?)へ右肩上がりです。

 

特にお菓子の購入金額は80127円ですから米の3倍以上。

これにお菓子に近いような菓子パン類を加えると合計100000円を超えています。

これが平均だとしてもすごい金額です。

 

今、日本は平均寿命が男女平均で世界一となっていますが、このままでは、沖縄県が平均寿命のトップから一気に陥落したようなことが国レベルで起きることになります。

 

さらに、平均寿命よりも健康寿命の方が大事な時代になりました。

 

この食の変化は便利になり過ぎた社会、働き過ぎの社会に責任があるのか、それとも個人の問題で解決できるのでしょうか。

みなさまはどのように思われますか?