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日記2015年10月9日 本来の歯は美しかった

「芸能人は歯が命!」
というCMが20年前くらいにあり、その美白歯磨きが爆発的に売れたことがありました。

 

白くて美しい歯は永遠の憧れです。

 

今から70年前、アメリカの歯科医師プライス博士が近代化されていない未開の地に入り込んで、14の先住民族の歯を調べた研究が発表されました。

 

世界各地を10数年にわたって調査し、報告されたのは驚くべき真実。

 

先住民が現代文明と接触し、それまで食べていた伝統食から、食生活が近代化しはじめたとたんに、先住民族の口腔とあごの構造がどんなに打撃を受け、劣化し始めたかを明らかにしました。

 

歯の様子は写真で記録され、その変化は一目瞭然です。

 

伝統食を守って食事をした先住民は発達した顔と歯並びは弓のような曲線を描き、見事に美しい歯。
それに対して、同じ先住民でも近代食が入りこんだ地域で育った人の歯並びは悪く、さらに虫歯で歯が抜けたり、穴が開いたり、その結果、顔の歪みにもなっていました。

 

食生活の変化の影響がたった1世代を経て、現れていました。

 

この現象は14民族全てで、同じようなことが起こっています。

 

プライス博士によれば、歯の病気の原因は結局は食事だと言われます。

 

近代食の食品とは、精白した穀物、缶詰の野菜や市販の植物油、加熱殺菌した牛乳やスキムミルク、白砂糖などの甘味食品や菓子などです。

 

先住民の伝統食は住んでいる場所によって内容は異なります。
海産物が中心だったり、野生の動物や乳製品が中心のもの、全く植物食を食べない所もあれば、豊富な果物・野菜・穀物豆類を食べている所もありますが、
その食事の栄養成分を分析すると平均的なアメリカ人の食事に比べ、ビタミン・ミネラルの含有量は最低でも4倍、そして、ビタミンAとDについては10倍以上の含有率とわかりました。

 

この研究は日本語に訳され、「食生活と身体の変化」の書籍として出版されています。

かなり分厚い専門書ですが、興味のある方はぜひおすすめします。
健康な人の秘訣を知る一助となります。

 

さて、日本の伝統食には魚があります。
さけ、さんま、いわし、さばはビタミンDがたっぷり入っています。
ビタミンAと同様の効果があるアスタキサンチンがたっぷり入っているのは鮭。
足りない栄養は魚で補給しましょう!